2012年2月21日火曜日

" TAS570xDigital Input Audio Amp "

TAS5711 で2.1chオーディオの製作中なう。






「TAS5711は20W出力、高効率なステレオBTL駆動のデジタルパワーアンプICです。
一本のシリアルデータ入力で2つの別々のオーディオチャンネルの処理と最高級のデジタルオーディオプロセッサとMPEGデコーダーのシームレスな統合を可能にしました。

デバイスは広範囲にわたる入力データとデータ信号を扱います。
完全にプログラム可能なデータ・パスは、内部のスピーカーアンプにこれらのチャンネルを送ります。
TAS5711は外部ソースからすべてのクロックを受けるスレイブのみのI2Cデバイスです。
TAS5711は、入力されるサンプリングレートに従い、384kHzから352kHzの間のスイッチングレートのPWMキャリアーで動作します。
4次ノイズシェイパーと組み合わされたオーバーサンプリングは20Hzから20kHzまで均一なノイズフロアーと優れたダイナミックレンジを提供します。」

と、以上データシートより抜粋した5711の性能の慨要です。






4~5年前にトランジスタ技術の裏表紙の広告でTAS57XXシリーズを知った。
目を引いたのが2.1chを構成できる機能だった。
ワンチップに2.1chアンプが組み込まれている、そんな都合のいいデバイスがあるなんて、気が利いてるね!テキサス・インスツルメンツさま♡。。


実際はADコンバータやSPDIFレシーバ、USBコントローラーなど入力に応じた前処理は外付けなのでワンチップではなかったのだけど、
シングルエンドで4つのパワーアンプとDSPが小型のICチップ(7mm×7mm×1mm!)にまとめられているのだからスゴイ。


しかもそれらDSPの設定はグラフィカルな環境で設定できるので、言語によるプログラムの経験がなくってもノープロブレム!


DSP入門者のボクにドはまりじゃん。


GUIのエディット画面。
シリーズから5711番を選んだ理由はもっともDSPの内容が多いみたいだから。

TAS57xxにはオープンループのタイプとクローズループのタイプがあって、音質が優れるのは当然クローズループタイプです。
残念ながら5711はオープンループだけど、今回の目的は「DSPをいじる」なので、これでいーのだ。



TAS57xxシリーズラインナップ。
 冒頭の写真のTAS5711のPCBは、テキサスインスツルメンツのホームページで公開されているTAS5711EVMのガーバーファイルをシルバーサーキットに送って作ってもらったものです。


あとTAS57xx用のコントローラーは”MC57xxPSIA”といって、購入すると4,5万円するみたいですが・・・・(汗)。。

TAS5706EVM2のユーザーガイド(slou220.pdf)にMC57xxPSIAの回路図が載ってたので、

試しにユニバーサル基板に組んでみました。
ボクのラフな配線が悪いのか、全く動作しなかった。(笑っていいんですよ・・・。)


そのうち業者に発注したちゃんとしたPCBでまた作ってみるので、うまくいったら報告します。

(2012/3/22追記)
上記のTAS5711のPCBを差し上げます。興味のある方ぜひご連絡を。いっしょにTIのDSPを勉強しましょう。

2012年2月19日日曜日

" これからはKiCADさまぁ~んのお世話になることになったデコスピです"

KiCADなう


(今日はPCで電子基板を設計するためのソフトウェアPCBーCADについて。)

EagleCadは優れている。
使っている人も多くて資料も豊富。
ぼく自身もEagleCadを頼もしいToolのひとつとして愛用させてもらっているひとり。
使っているのは無償のライト版なのですが、8cm×10cmライト版ではさすがにちょっとサイズがおっつかなくなてきて、有償のバージョンを購入しようとした。んだが。
日本ではホビー対象のパッケージがなくて、スケマとボードだけでも5万円くらいかかるじゃぁあーりませんか
無償版で大変お世話になっているのでそれくらいの金額はかかってもいいと一旦購入しかけたのですが。
購入できるパッケージのサイズ16cm×10cmではまだたいして大きくないし、それ以上の大きさではもう手のでる金額ではなくなっちゃう。

そこで
無償PCBCadで全く制限がないというKiCADを試してみると、このKiCADがもうかなり調子よいのでありますよ。これが本当に無償で提供されているのかKiCAD恐るべしと、おもわずにはいられませんでした。

ただ・・・。ただ・・・。ただ・・・。ただひとつだけ!
こんなに優れているKiCaDですが、ただひとつ不満というか、本当にこれでいいの?Kiさぁん!って思うのは、なんかKiさんってDRCが・・・・・じゃね?と思うのです。えへ。
だって明らかにスペースのある場所に配線やビアが打てなくなることあるし、PQFPパッケージのピン同士に対して「パッドが他のパッドと近すぎるます。」って謂われても、ボク、どおすればいいの?
そんなでDRC起動するとマーカーだらけ、おおかみ少年のエピソードが頭をぐるぐるです。
結局デザインルールを解除してエディットすることになるのだが、EagleCadのときはDRCを解除するなんて考えられないことだった。
うっかり者のボクだから、そこんとこチョットナーバスです。

でもボクがどっか設定ミスってるからなのかもしれないし、前向きに使いこなして行きたいです。
これからもよろしくね、KiCADッチ。

で、KiCADッチで最初にデザインしたPCBがこれ。じゃ~~ん。


のーぷろぶれむ!
ADC,SPDIF,USBなどの機能を内蔵したオーディオインターフェイスを
10cm×10cmにまとめられた。
  ボードのエディットもホットキーの活用でスムージーに。
3Dディスプレイという楽しい機能もインストールされてて、ボードを立体的に表示してぐるぐるスクロールしていろんな方向から眺め楽めてかつボードのリアルなスケールがイメージできます。



がーばーでーたも簡単に出力してくれたから、さっそくシルバーサーッキトに「はっチュー」しちゃうもんね。
まってて、Garyチョーさん!