2012年3月23日金曜日

"DecoPAの2.1chプリアンプの電源回路。"

現在DecoPAはデコスピ宅の6畳間で出番を待ちながら楽しまれています。
さすがに6畳間にこれだけのハイパワーシステムは、ちょっとキツイと思ってましたが、慣れてくるにつれ、「これでないと物足りないワ!」って感じになってきます。。
もちろんハイパワー過ぎてマックスまでパワーをあげることはできませんが、超重低音にガチとろけまくりです。
ところが!先日2.1chプリの負電源側の配線をうっかり忘れたままパワーアンプに繋いでしまい結果パワーアンプICを一個BURNさせてしまいました。

非常に、悔やまれます。
「暖かくなるまでに復旧させねば・・・・。」

BurnしたパワーIC、トライパスTP2050。
このICいくら探しても辿りつくのは中国のバイヤーばかり・・・(汗)。
基板ごと買いなおしたほうが早そう。
けど「モッタイナイ」。よね。

ここから本題。
えー、そゆワケで、フィルターだのミキサーだの、信号処理に関する電子回路も徐々に形になってきまして、今後は汎用的なパーツでとりあえず組んでいた基板を、グレードの高いパーツに置き換えて基板を作り直していくつもりです。
というわけで、
まず最初に施すグレードアップは電源ですよね。
最初から用意しておくべきとおっしゃられるエンジニアの方々も多いと思います。
アンプの「命」ですから。
いま2.1chプリに内蔵している電源は秋月で買ったコーセルのスイッチング電源で、12V0.9Aのを2枚使って±12Vで使ってます。
スイッチング方式ですからね。あくまで仮の電源のつもりでした。
それでも出力に十分余裕があるし、特に音質に不足を感じることはなかったけど(なんたってMADE IN JAPANですからね。)、これをトランスを使ったシリーズ電源に入れ替えることによって更なる大幅な音質の向上が期待できるんですよね。



トランスは、Rコアがよかったけどお値段が高すぎて、今回はデジでトロイダルトランスを購入。
出力15V/7.5VA×2のこれです。
整流はER504でダイオードブリッジ組んで。(ここで使うファストリカバリーのメリットはスイッチングノイズが一般に較べて小さいことです。)
で、問題はレギュレータ回路ですが、78xxと79xxで当たり前のレギュレータでは芸がないので、それだけはやってはいけないです。
トラ技2008年5月号の「特集 すぐ見つかる!電源回路ハンドブック」に「三端子レギュレータを低雑音化した電源」という回路が紹介されていて、プリの電源つくるときはこれだなと前から思ってました。
交流にだけ負帰還をかけてノイズを減らすそうです。
三端子レギュレータ固有の雑音電圧が1/11に減衰する。
これで、つくってみよ。

画像をクリックすると拡大されます。
詳しくはトランジスター技術2008年5月号をごらんあれ。


あ、ちなみにボク、シリーズ電源つくるの今回でまだ2回目です。
今までずっとACアダプターばっかり使ってましたから。アへ。
だって怖いんだもん。
コンセント挿した瞬間トランス爆発!って譫妄にとらわれて・・・・・。

んで、まずユニバーサル基板で作ってみました。
出来上がってACコンセントに繋げて出力電圧を図ってみると±15Vが出力されてるはずが+0.8Vと-18V。
明らかにです。
レギュレータの入り口には確かに±21Vの電圧が印加されているのですが。
PC浸けの生活と抗鬱薬で脳みそが半分はみだしちゃってる私のことなのでどんな配線間違いをしているのか知れたものではありません。
なので、それ以上追及せずに配線ミスを排除するためKiCadでプリント基板を製作して、再挑戦です。
ところがそうして作った基板にもかかわらず、出力電圧を測ってみると、正電源側が-0.68Vと負電源側が-13.32Vで明らかに前よりも変!です。(笑)
いろいろウェブで調べてみると「ラッチダウン」という状態に近いよなということで、その対策としては出力端子とグラウンド間にかませている保護ダイオードをSBDに置き換えるとラッチダウンをふせげるということ。
パーツ箱をあさってみるとSBDとしてはBAT43があったので、若干定格が小さいかなとも思ったのですが取り敢えずBAT43に変えてみました。
その結果は正電源側が-0.34V、負電源側が-13.0V。電圧が0.3Vもち上がっただけでさして状況は改善されていません。
ポテチン。

くよくよしてもしょうがありません。
この基板の問題はおいおい時間をかけて追及するとして、電源初心者らしくもう少しハードルを下げた回路でいきます!


例によって残念な結果に終わったローノイズシリーズ電源。
ドンマーイ。おかぴー。