2011年9月30日金曜日

"ハイパーベース ペイント中"

DecoPAのサブウーファーを”ハイパーベース”と名付けました。
以後お見知りおきを。

黒い下塗りのまま試聴してた”ハイパーベース”が今日から仕上げ塗装作業に入りました。
まずはメタリックベースをスプレー。
メタリックベースはROCKエースのアストラルメタリックです。
躯体デザインのシャープなイメージとメタリックシルバーのマッチングがすっごいイイムードを醸しだしてるけど、これは悪魔で中塗りにすぎないのね。
これから柄つけたり色付けたりします。
メタリックベースをスプレーして、天日干し中のハイパーベースたん。

2011年9月29日木曜日

"DecoPA リニューアル!"

「久々のDecoPA報告だにゃ~
ちなみに、DecoPAはデコパじゃなくて「デコピーエー」と読むにゃん!
でも最近は「デコパ」でもいいやと思っているにゃ。
12面体スピーカーとTLのサブウーファーで小規模なPAしたいにゃんん!
というデコスピの願望の具現化にゃん。
まだ完全体には遠く及ばにゃいが・・・
少しずつ改良を加え続けてるにゃん!」(デコスピ)


昨年、「初期DecoPA」は12面体スピーカー(130W×2)、サブウーファー(70W×2)と手作りのTDA8920パワーアンプといったキャスティングで試験的に活動をスタートしました。
屋外のイベントで2回のパフォーマンスを経験しましたが、準備の整いきらないという感はぬぐい切れず、両イベントともに中途半端なパフォーマンスに終わってしまいました。

しかし、失敗を糧に新たなる"DecoPA"は、今年も密かに準備を整えていたのです。
ジャーーン

はいチーーズ。。。
なんかこうまとめて写真に撮るとすごいコンパクトで、これでPAやるつもり?って感じでしょ?
うん。うん。でもコイツが結構ヤルんですよ。なにげに。たぶん。
とりあえずデコスピんちで鳴らしたときはマックスまで鳴らしきれなかった。
デコスピんちは今時珍しく木枠の窓枠なんですが、ガラスがビリビリ鳴って、
そのあまりのビビリ音にびびらされてボリュームを最大まで出せなかった、という・・・・。
すんごいんスヨ。まじ。
コーンはほとんど動いてなくて。まだまだ余裕。
そういうワケでコイツらの真の実力は未確認。
上の写真撮ってからウーファーは仕上げ塗装のためにバラされた。ので、しばらくは未確認のままだ。

内容をもっと詳しく後日のブログで語るつもりです。

2011年9月21日水曜日

"Peerless P830985でTLSフルレンジスピーカーVol.04"

「生存戦略ゥーー!」
前回製作した”1.0タイプ”の試聴感想です。

TL独特の深い低域は直径6cmという小口径でも健在です。
トーンコントロールで100Hzあたりを5dbくらい軽く持ち上げてやるとイイ感じです。
バスレフの低域ほど前に迫ってくる低音ではないけど、嫌みのない自然な低音で、小口径であることを忘れてしまいます。
ドライバーP830985の優秀な特性を存分に発揮されていると思います。
大きな定格入力と大きめな振幅のおかげでトランスのキックも鳴らし易いのがうれしい。。
周波数特性は高音から低音までスムーズに繋がっている印象。
癖が感じられないというか、癖が感じられないのが反ってデコスピ的には物足りなかったくらい。
もっともデコスピ的っていうのはけっこうゲテモノ的なとこもあるので、一般的にいうならこのドライバーは結構すてきだと思います。
箱鳴り対策も施されていなくって両面テープで貼り合わせだけの脆弱な躯体でも十分試聴を楽しませてくれました。

周波数特性のグラフも一応ありますが、かなりイージーな計測ですので、”だいたいこんな感じ”くらいで。

P830985×TLSフルレンジスピーカー 周波数特性(ニアフィールド)
200Hzくらいからなだらかに減衰してて、丁度サブウーファーともマッチングさせ易いカーブに思える。


PeerlessP830985×TLSフルレンジスピーカー 周波数特性(開口部)
開口部からの音を測定してみると、開口からの低域のピークが125Hzと確認できた。チューニングしたとうりです。
中域の音もれが結構あるのね。

試聴した感想は「かなり満足した。」です。
次は5.0タイプ、つまり開口端面積が閉口端面積の5倍のタイプを作ってみます。





2011年9月15日木曜日

"Peerless P830985でTLSフルレンジスピーカーVol.03"

最初につくったモデルは開口端と閉口端、それぞれの面積が等しいタイプ。以後「1.0タイプ」と呼びます。

断面が内寸で75mm×120mm。で、管の長さが65cmね。
材料の板は大きな荷物の梱包の敷き板に使われていた廃材のMDFボードで、厚みが13mmです。
接着は両面テープで貼り合わせるだけ。データを採ったらバラしますから、必要最小限の手間で作ります。
プランターのスタンドを使って本体を宙に浮かしている。
開口は下。

第一段階。
組み上がった管にドライバーを取り付けて吸音材は詰めない状態でインピーダンスを計測してみます。
ドライバーのFsと管のチューニングがピッタリ合致してます。
インピーダンスを抑え付ける作用がドライバーのインピーダンスピークに割り込むように働いたため、ピークが真っ二つにきれいに分かれています。
しかし吸音材が詰められていないので、管内の反響、共鳴で音は台無しの状態。
なおかつ、インピーダンスピークはきれいに二つに分かれていてもピーク値はさほど低下していませんこれは低域の伸びが少ないってことらしい。
吸音材を詰めて余計な共鳴とインピーダンスピークをおさえこむ必要がありそうです。
見ずらい画面で恐縮です。
黄色?がドライバー単体のインピーダンス特性でそれに重なってる緑色の双子山がTLSのインピーダンス。
上の曲線はTLSの位相特性。














第二段階。
二枚目のグラフは吸音材を30g詰めた状態でのインピーダンス。↓
吸音材の効果で管内の音速が低下したためインピーダンスを抑え付ける作用が低域側にずれ込んでピークのバランスがくずれましたが、ピーク値自体は低下し、ヒアリングしても余計な反響が耳につかなくなりました。
 吸音材の量、30gは適当に決めました。ほんとテキトーですが大きくハズしてしまってることもないと思います・・・・・。



ファイナルアンサー。
吸音材の影響でズレた管のチューニングを管長をきりつめることによって元にもどしてみます。
測定してインピーダンスを確認しながら少しずつ切り詰めていった結果、9cm切り落としたところでチューニングのポイントが元にもどりました。
もともと65cmあった管長は最終的には56cmになりました。
吸音材の影響って結構大きいんですね。

あと位相の変化にもご注目!

黄色のドライバー単体のインピーダンスのピークと緑色のTLSのディップが重なった。
ピークもきれいに抑えられている。
典型的なTLSのインピーダンスカーブっすね。。
位相のカーブも上記二点に比べてスムーズになっているよ。

Martin J.KingのMathCADスプレッドシートを使えば吸音材の影響こみでシュミレーションができるらしいので、このように面倒なことをしなくてもいけるのだけど、デコスピはMathCADがまだ理解できないもので・・・・。
でも実際に切断しながらインピーダンスのカーブが少しずつ変化していく様を観察することは有意義であると実感します。

数式は頼りになるツールですが、本当に大切なのはそこからみちびかれる「物理イメージ」であり、イメージこそは体験することによってより鮮明になりますよね!

2011年9月11日日曜日

"キラキラLED-レベルメーター"

キラキラLEDバーグラフメーター試作中☆
アナログのレベルメーターICでなくマイコンにプログラム書き込んでつくるレベルメーターをウェブで調べながらいろいろ作ってます。
ミニアンプのフロントパネルに組み込む予定です。
写真のような直径5ミリのLEDがド派手に瞬くLEDバーグラフレベルメーターです。
プログラムもののLEDメーターは瞬き方が独特で、細かくチラチラと瞬く様が刺激的。
ついウットリ見つめてしまいます。
LEDの正面から見ると結構まぶしくって、やばいです。

2011年9月8日木曜日

"Peerless P830985でTLSフルレンジスピーカーVol.02"

Fsを測定しまちゅ!
あらかじめエージングを済ませたドライバーのインピーダンスを測定してFsを確認した。
データシートによるFsは101.2Hzだけど、実測値はコレ?!↓
二個のドライバーのうち、一個は125Hz。もう一個が140Hzデス!
データシートと実測のズレは20Hzくらいはありがちだけど、40Hzともなるとイタイタだお。
とりあえず102Hzに近いほうの125Hzにあわせて設計をすすめたいと思うけど、140Hzのほうはどうする?

管の長さと断面積を求めよ!
開口端と閉口端の割合を変えた何種類かの証明モデルを作り実際に聴いて、P830985 ×TLSのイメージをつかみたいと思います。
SL=開口端面積
SO=閉口端面積
この数値をあなたのスピーカー製作の参考にされることはお勧めできません。
ここの数値は不正確です。
9月21 日加筆。
上記の値はMartin J.King氏のTLSアライメントテーブルに従って導き出されましたが、そのメッソドはFsが20Hzから70Hzのドライバーに限定されるらしいです。
ので、本来これらの数値はPeerlessP830985には有効ではないのですが、製作の取っ掛かりとしては十分参考になりうる数値だと思います。
この数値を起点にひたすらカットアンドトライを繰り返すというのが、今のところのデコスピの方法です。

2011年9月6日火曜日

"Peerless P830985 で TLSフルレンジスピーカーVol.01"

デコスピは、小口径フルレンジが好き!です。
具体的にいうなら直径が8cm以下ですが、小さければ小さいほどいいと、思ってます。
小口径を極めたいと思っております。

"Peerless P830985"は6cmクラスのフルレンジスピーカーで、アルミの表面をアノダイズ(陽極処理。補筆参照のこと)し特性を向上させた振動板を採用しています。
上級機の8cmタイプ830987とほとんど同じ外観で、寸法が一回り小さくなっていますが、ボイスコイルは共通の26mmを使用しています。
スムーズで細やかな描写力と歯切れの良いサウンドが特長で、ダンパー背面の空気抜きの間隔も大きく、しっかりした設計のフレームです。センターキャップとボイスコイルは直結され、高音域の拡散性能とレスポンスを向上させています。ネオジウムマグネットの防磁型です。
ポールピースに銅キャップがかぶせてあって、高域にかけてのインピーダンスの上昇がありません。
X-maxが2mmとこのクラスでは長めでストロークに余裕があります。
デコスピがもっとも注目するのは70Wという大きな許容入力です。
許容入力が大きいというは、単純に解釈して、歪に対して有利ってことです
たとえば10Wのパワーを許容入力15Wのスピーカーで受けるより許容入力20Wのスピーカーで受けたほうが歪は小さいですよね。
それにしても、本当に70Wも・・・・。

今回のTLSプロジェクトのターゲットはコイツ!
期待でワクがムネムネ・・・・。

Peerlessのドライバーはいつもダンボールに巻かれて送られてくる。
OEM向けなので箱はないようです。

(2012/3/22補筆)
「アノダイズ」とは簡単にいってアルミに施すメッキのことのようです。「アルマイト」と同義です。耳慣れぬ単語を使いさぞ特別なことやっているよう見せかけるのが得意なオーディオ業界の好みそうな単語です。「アルマイト加工」と言ったほうが、一般的にわかりやすいと思うのですが。
・アルミに防錆性を持たせる。・着色、ヘアーラインなどによる装飾。・硬度を高める。・熱の移動がスムーズ。などの効果があります。

2011年9月5日月曜日

"TLSサブウーファー(W5-1138SM)製作記Vol.6"

参考までに周波数特性の測定結果。
(測定装置がまだ使い始めたばかりのものなので、キャリブレーションが完全ではなく、あくまで参考までにです。)
一枚目のグラフが信号処理しないで鳴らした特性。
二枚目のグラフが3Dバッファを通した特性。設定はカットオフが180Hz。

一枚目はともかく、二枚目の平らなところのない、みごとな三角形の特性には、
「・・・・・・・・・・。」。
受け止めたくない現実。
でも確かに、若干ブーミーかな?と感じていたんだよね。実は。
マッチングさせるメインシステムの特性にもよるだろうけど、3Dバッファのローパスフィルターの定数は変更を検討すべきかな。
どの程度正確に測定できているかという疑問も残ってる。

2011年9月3日土曜日

"TLSサブウーファー(W5-1138SM)製作記Vol.5"

サブウーファーの信号処理は自作の3D(2.1ch)バッファで行っております。
これはデイトンオーディオのSA-25というサブウーファーアンプのバッファ回路のコピーで、カットオフ周波数が60Hzから180Hzの間で可変できます。
ウーファーのゲインも調整できるので、二つのパラメータの調節によっていろんなメインシステムにマッチングさせることができるはずです。

デコスピのいくつかの小型フルレンジシステムと組み合わせて軽く試聴してみました。
ビッグロールの可能性を窺わせる、深いけどタイトで跳ねるようなベースラインを堪能。
出音確認して気持ち落ち着かせてから、測定してみた。

いつもは設計のまえにドライバーのインピーダンスだけ測定して確認しておくのだけど、今回はなんとなくデータシートの情報だけで設計してしまった。
データシートによる最低共振周波数は45Hzだけど、測定してみると62Hzだった。(ドライバーのエージングはあらかじめ施してある。)
イタすぎ~。見過ごせる誤差じゃないよ・・・・。
ちゃんとチューニングできてたら、グラフにみるドライバーのインピーダンスは、ピークが抑え付けられて二つの小さなピークに別れるのですが、測定の結果は高域側に小さなインピーダンスの山が一つできているだけ。
キャラクターとしてみればこのままの性能でも間違いではないのですが(音が悪くなければね。)今は厳密にTLSとしての動作を追及したいと思っているので、今回の結果は失敗です。